A.E. Tips : Expression studies


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Reference

A.E.のExpressionはJavaScript言語のコア機能が使われています。 ヘルプファイルに説明がありますが、基礎的なオブジェクトの説明が省かれているので、ここで取り上げます。

1.Math (数学関数)オブジェクト

数値計算のための基本的な演算機能と常数を提供するオブジェクトです。
三角関数
Math.cos(val) valのコサインを返します。
Math.acos(val) valのアークコサインを返します。
Math.tan(val) valのタンジェントを返します。
Math.atan(val) valのアークタンジェントを返します。
Math.atan2(y,x) X軸から座標 (x,y) までのラジアン単位の角度を返します。
Math.sin(val) valのサインを返します。
平方根
Math.sqrt(val) valの平方根を返します。
Math.SQRT2 2の平方根の値(約1.41)を返します。
Math.SQRT1_2 2分の1の平方根の値(約0.71)を返します。
eの累乗
Math.exp(val) e (自然対数の底)の累乗を返します。
べき乗
Math.pow(val,exponent) exponentを指数とするvalの累乗を返します。
対数
Math.log(val) valの自然対数を返します。
Math.LOG2E 2を底とするe(自然対数の底)の対数の値(約1.44)を返します。
Math.LOG10E 10を底とするe(自然対数の底)の対数の値(約0.43)を返します。
絶対値
Math.abs(val) valの絶対値を返します。
四捨五入
Math.round(val) valを四捨五入して整数にします。
Math.ceil(val) valを切り上げて整数にします。
Math.floor(val) valを切り下げて整数にします。
2つの値を比較
Math.min(val1,val2) val1とval2を比較し、小さい方の値を返します。
Math.max(val1,val2) val1とval2を比較し、大きい方の値を返します。
円周率
Math.PI 円周率(約3.14)を返します。
自然対数
Math.E 自然対数の底の値(約2.72)を返します。
Math.LN2 2の自然対数の値(約0.69)を返します。
Math.LN10 10の自然対数の値(約2.30)を返します。

2.String (文字列)オブジェクト

文字列を扱うオブジェクトです。文字列操作、一部分の取得、指定した文字列の検索などを行えます。
注1)numは、先頭を0とします。例えば4番目の値を指定する場合、numは3を用います。numがない場合、numは0になり、1番目の値を指定します。
注2)結果が数値ではなく、アルファベットや記号になる場合、エクスプレッションフィールドに単独で使用しても、エラーが出ます。下記の例では、さらにコード化して示しているものがあります(小文字、"m"のコードは109。大文字、"M"のコードは77)。
文字数
String.length Stringの文字数を返します。
例:「"mizutama".length」結果は8
連結
String.concat(val) Stringとvalを連結し、返します。
例:「"567".concat(890)」結果は567890
文字列の抜き出し
String.charAt(num) Stringの中のnumの位置にある文字を返します。
例:「"567890".charAt(3)」結果は8
String.slice(num1,num2) Stringの中のnum1からnum2の間にある文字を返します。
例1:「"567890".slice(3,5)」結果は89
例2:「"567890".slice(3,-1)」結果は890
String.substr(num1,num2) Stringの中のnum1の位置からnum2を桁数として文字を返します。
例:「"567890".substr(3,2)」結果は89
String.substring(num1,num2) Stringの中のnum1からnum2の間にある文字を返します。sliceとはnumが-1の時の振る舞いが異なります。
例1:「"567890".substring(3,5)」結果は89
例2:「"567890".substring(3,-1)」結果は567
String.split(val,num) Stringの中のvalを区切りとして、num次元の値を返します。numは省略可能。
例:「"567/8/90/**".split("/",3)」結果は[567,8,90]
例:「"567/8".split("/")」結果は[567,8]
文字列検索
String.indexOf(val,num) Stringの中からvalを検索して、存在すれば位置を、存在しなければ-1を返します。numより前方に存在しても無視します。
例:「"mizutama".indexOf("ta",0)」結果は4
String.lastIndexOf(val,num) Stringの中からvalを検索して、存在すれば位置を、存在しなければ-1を返します。numより後方に存在しても無視します。
例:「"mizutama".lastIndexOf("m",7)」結果は6
正規表現による検索/置換
String.match(/val/) Stringの中からvalを正規表現で検索して、存在すればその値を、しなければ0を返します。
例:「"567890".match(/789/)」結果は789
String.replace(/val1/,val2) Stringの中からvalを正規表現で検索して、存在すれば置換した値を、しなければStringを返します。
例:「"567890".replace(/789/,12)」結果は56120
String.search(/val/) Stringの中からvalを正規表現で検索して、存在すればその位置を、しなければ-1を返します。
例:「"567890".search(/789/)」結果は2
コード変換
String.charCodeAt(num) Stringの中のnumの位置にある文字をUnicodeコードの整数値で返します。
例:「"mizutama".charCodeAt(6)」結果は109
String.fromCharCode(num) Stringの中のnumの値をUnicodeコード値として文字に変換し、返します。
例1:「String.fromCharCode(109)」結果はt
例2:「String.fromCharCode(109).charCodeAt(0)」結果は109
大文字/小文字変換
String.toLowerCase() Stringの中の英字を小文字に変換して返します。
例1:「"MIZUTAMA".toLowerCase()」結果はmizutama
例2:「"MIZUTAMA".toLowerCase().charCodeAt(0)」結果は109
String.toUpperCase() Stringの中の英字を大文字に変換して返します。
例1:「"mizutama".toUpperCase()」結果はMIZUTAMA
例2:「"mzutama".toUpperCase().charCodeAt(0)」結果は77

3.Array (配列)オブジェクト

配列を扱うオブジェクトです。多次元の値を並べ替えることができます。
注)本ページの閲覧環境によっては、意図しない位置で改行される場合があります。スペースや改行の入れ方の例を挙げます。
1)「new Array」は「new」と「Array」の間に半角スペースが空きます。
2)「function fnc(a,b)」は「function」と「fnc(a,b)」の間に半角スペースが空きます。
3)「;」はJavaScript、エクスプレッションでは区切りの意味です。「;」の後には半角スペースを入れたり、改行をしてもかまいません。
配列の作成
new Array() 「mizutama」という配列を作成する時には、
「mizutama = new Array()」を用います。
「mizutama = new Array(num1,num2,num3)」と置けば予め要素を指定することができます。
例1:「mizutama=new Array(); mizutama[0]=4; mizutama[1]=5; [mizutama[0],mizutama[1]];」結果は[4,5]
例2:「mizutama=new Array(9,6,14,3,1); [mizutama[0],mizutama[1]];」結果は[9,6]
配列の要素数
Array.length Arrayの要素数を返します。
例:「mizutama=new Array(9,6,14,3,1); mizutama.length;」結果は5
配列要素のソート
Array.sort() Arrayを文字コード順に並べ替えた値を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama.sort()」結果は[1,14,9]
Array.reverse() Arrayを逆順に並べ替えた値を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama.reverse()」結果は[14,1,9]
Array.sort(fnc); function fnc(a,b){return a-b} Arrayを数値順に並べ替えた値を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama.sort(fnc); function fnc(a,b){return a-b}」結果は[1,9,14]
Array.sort(fnc); function fnc(a,b){return b-a} Arrayを数値の逆順に並べ替えた値を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama.sort(fnc); function fnc(a,b){return b-a}」結果は[14,9,1]
配列要素の追加/削除
Array.unshift(num) Arrayにnumを連結した値を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1); mizutama.unshift(3); mizutama」結果は[3,9,1]
Array.shift() Arrayの先頭要素を削除します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14,7); mizutama.shift(); mizutama」結果は[1,14,7]
Array.pop() Arrayの末尾の要素を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama.pop()」結果は14
Array.push(num) Arrayの末尾にnumを追加します。
例:「mizutama=new Array(9,1); mizutama.push(3); mizutama」結果は[9,1,3]
配列要素の結合/分割
Array.concat(Array2) ArrayとArray2を連結した値を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1); mztm=new Array(3,4); mizutama=mizutama.concat(mztm); [mizutama[0],mizutama[1],mizutama[2]]」結果は[9,1,3]
Array.slice(num1,num2) Arrayの中のnum1からnum2の間にある値を返します。
例:「mizutama=new Array(7,1,5,8,6); mizutama.slice(1,4);」結果は[1,5,8]
注:末尾の要素は取得できない。
Array.join(val) Arrayの要素をvalで区切った文字列を返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama=mizutama.join("/"); mizutama.split("/")」結果は[9,1,14]
Array.toString() Arrayの要素を文字列として返します。
例:「mizutama=new Array(9,1,14); mizutama=mizutama.toString(); mizutama.split(",")」結果は[9,1,14]

4.Date (日付け)オブジェクト

日付けを扱うオブジェクトです。
Date.UTC(year,month,date,hour,min,sec) 世界協定時刻 (UTC)の 1970年1月1日0時0分0秒と、year, month, date, hour, min, secで指定した日付との間をミリ秒単位で返します。
例:「Date.UTC(2003,3,2,0,0,0)」結果は1049241600000